燃料輸送列車からドラム缶とジェリカンに燃料を移す作業を行っている。
東部戦線におけるドイツ軍の補給物資の輸送は大変な労力を要した。
一個機甲師団の一日の燃料補給は約300トンが必要とされ、10日間の作戦行動のためには3.000トンの燃料が必要になる。
歩兵師団には一日70トンが割り当てられていたという。
バルバロッサ作戦開始時のドイツ軍は144個師団、350万の兵力を有していた。
これらの部隊へ毎日補給するのだからとてつもない労力だ。
補給物資は鉄道が通っている主要地点までは鉄道輸送され、後はトラック輸送となる。
ドイツとロシアでは鉄道軌間の規格が違うため、軌間変更作業
が行われたが、ポーランド国境側から合計距離300マイル程度改修されたのみで前線は遥か先であった。
ドイツから鉄道輸送された物資は途中でロシアの鉄道規格にあった列車に物資を積み替える作業も必要だった。
東部戦線の補給は、ドイツ規格の鉄道→ロシア規格の鉄道→輸送トラックあるいは馬車という手順で行われていた。
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